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ダイヤの原石

光り輝くダイヤモンド。
「完璧な美」とでも形容したくなるような輝き。

通常私達がダイヤモンドとして見るのは
あのきらびやかな輝きを放つもの。

でもそんなダイヤも元は石に過ぎない。
削られて、磨かれて、それであの美しい形になる。
そしてその過程は、きっと地味な研磨の繰り返しに違いない。

9月も残すところあと2日。
4月中旬にオープンしたDari Kも来月で半年を迎える。

地味な研磨の繰り返しを重ね、ダイヤの原石だった
Dari Kは少しずつ光るようになってきただろうか?
その答えは、もうすぐ発表できるかもしれない。

*新作フレーバーKopi&Wazukaの画像を
よりキレイなものに変えました。

ss-ワヅカ(和束抹茶)

ss-コピ(コーヒー



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私のカラダは努力でできてるの

この3連休は天気も良く、秋晴れでなんだか
すがすがしいですね!ここのところ東京から以前の会社の
同期が来てくれたり、旅している時にブラジルで出会った
友達が来てくれたり、多くの友達や先輩・後輩に
来て頂き、多くの励ましとパワーをもらっています。

それにまして、色んなお客様とお話できたり、
京都のみならず全国の料理界の方と知り合えたり、
営業先で良い出会いがあったりと大変充実した日々を
おくらせて頂いてます。

そんな今日は、ちょっといつもと違う感じで
書いてみたいと思います。


唐突ですが、私のカラダは努力で出来ているんじゃないかと
思うことが多々あります。「私の体はワインでできてるの」と
女優の川島なお美さんは仰ったそうですが、
私の体は努力で出来てると思います。
(カカオじゃないんかい、って突っ込まれそうですが)

仮に手や足を擦りむいて、血が出て、その血の成分を
計ると努力なんじゃないかってくらい、努力してます。
生まれてこの方、ずっと努力してきました。その努力の
量たるや、計り知れないくらいです。

「天才は1%の才能と99%の努力」とは言わずと知れた
エジソンの言葉ですが、私は0%の才能と100%の努力で
これまでやってきました。

「バカと天才は紙一重」ともよく言いますが、
天才が1%の才能と99%の努力だったら、
0%の才能と100%の努力の私は、紙一重で天才に
なれずバカなのかもしれません。

努力をするかどうかはあなた次第、そんな環境で
育ったら、ぐうたらな私は努力をしなかったと思います。
でも努力をしなくちゃ生きていけない環境に育ったから
生きるために努力しなければなりませんでした。

でも努力した甲斐あって、色々なことに恵まれました。
また、努力すれば大抵のことはできることを知りました。
すると、努力しない生き方が出来なくなりました。
努力すれば何でも出来るんだったら、努力すれば
いいじゃないか、そう思ってしまうのです。

目標があって、あるいは目標を定めて、それに向かって
努力するとき、その過程は辛くもありますが
充実感に満ちています。

どうせやるなら、いやいやするのではなく、自発的にやる。
やる時はとことんやる。有言実行。当たって砕けろ。
そんな感じで突っ走ってきました。

幾度となく方向転換はしました。
中学校の時の夢だった板前は、高校では
牧場経営になりました。大学で経済学を学んだ後、
大学院ではアジアの地域研究を学び、留学先では
社会政策を学びました。学校が変わるごとに
専攻が変わりました。いや、専攻が変わったから
学校も変えたのかな。

1年のうち2-3ヶ月は海外を放浪していました。
貧乏旅行。貧乏といっても海外旅行できるんだから
貧乏じゃないだろ、と言われそうですが、行き先々で
あまりの貧乏ぶりに「日本人でもお前みたいな
貧乏がいるのか」と驚かれました。でもそのお陰で
人のやさしさにも触れたのですが。

そして投資銀行に入り、ヘッジファンドに移り、
金融の世界にいたかと思うと、チョコレートの世界へ。
1つの人生なのに、複数の人生を歩んでるみたいです。
こんな生き方をしてきましたが、正直いって今が
一番努力してます。

受験勉強よりも、論文執筆よりも、徹夜続きの
投資案件の分析よりも、今が一番努力してます。
そして、今が一番、孤独じゃないです。
みんなの期待とサポートがあるから。

少し前に漁師とMBAのストーリーを
紹介しました。

今あるもの、今もっているものに満足して
あまりあくせくせずに幸せを見出す「足るを知る」的な
漁師の生き方。

常に挑戦し続け、果敢にチャレンジをする中でストレスは
あっても日々成長していくことを目指す野心的なMBA卒の
生き方。

私は今、漁師の心をもって、MBAの生き方をしています。
それがどういうことなのか、今後皆様には
Dari Kを通してお示しできたらと思います。

Dari K never stops.


【新作発表】Kopi & Wazuka

さて、今日は9月20日にデビューしたばかりの新作の
KopiとWazukaをご紹介致します。

まずはKopi(コピ)から。
コピとはインドネシア語で「コーヒー」の意。
コーヒーとチョコ。特段珍しい組み合わせでも
ないですが、Dari Kのこのトリュフのこだわり様と
完成度はもうピカイチ!試作を重ねること約2ヶ月、
まさに自信作に仕上がりました。

こちらがKopiで使われているコーヒー豆。

ss-CIMG4501.jpg

このコーヒー豆、知る人ぞ知るトラジャ・コーヒーです。
トラジャはDari Kのカカオ豆と同じインドネシアの
スラウェシ島のちょうど真ん中あたりに位置する
地域。標高が高く、とてものどかな田園風景が
広がる土地です。

実は、私がカカオ豆を見にスラウェシに行く時は
いつも寄るところでもあります。
カカオ豆の産地のベロパ市やパロポ市からは
車で3~4時間なので、行きやすいこともあり
また独特の文化は何度訪れても素敵なんです。

トンコナン

こちらがトンコナンと呼ばれる伝統的な建築様式。
どれだけ見ていても飽きないんですよね。

それはともかく、このスラウェシのトラジャコーヒーと
これまたスラウェシのカカオが、遥か5000キロ離れた
日本のDari Kで出会いました。

トラジャコーヒーはコーヒー豆専門店である石川県金沢市の
キャラバンサライさんと、東京は代々木にある
自家焙煎コーヒーカフェのルンバルンバさんに、豆の焙煎加減を特注で
作ってもらいました。

キャラバンサライ社長の西岡さん、ルンバルンバカフェ代表の
林さん、お二人ともインドネシアの農園からコーヒーを
直接仕入れており、Dari Kと通じるものが多々あります。
こうして志を一にするところから仕入れたかったので
この度こうしてスラウェシの豆を使わせて頂く運びと成りました。

そして出来たのがこのKopi(コピ)です。


ss-コピ(コーヒー


チョコレートは、カカオ豆とコーヒー豆を一緒にペーストに
したトリュフです。普通個性の強い材料同士を
一緒に混ぜてしまったらお互い主張し合い、味に
まとまりがなくなりがち。

でも、さすがスラウェシ島出身コンビ!
ここはお互いのいいところを出し合って、いや、
仲良く引き立てあっているんです。

そして仕上げはコーヒー豆をトッピング。
これでコーヒーの風味が一気に口に広がります。
コーヒー豆のほろ苦さがチョコレートが
とろける中でのコーヒーはもう絶品。
是非お試しください。


そして次はWazuka(ワズカ)。
これはDari Kのチョコレートで通常はインドネシア語の
名前を採用していますが、今回初めてインドネシア語では
なく日本語を採用しました。

ワズカとは漢字で書くと「和束」、これは宇治茶の
一大生産地としてこれも知る人ぞ知る京都府相楽郡にある
和束町を指します。


s-CIMG4344.jpg


これが和束町のお茶畑。

以前和束町を訪問した時に記事和束訪問
書きましたが、この時に出会った東茶園さんの抹茶を使用しています。


ss-ワヅカ(和束抹茶)


抹茶チョコとは良くありますが、こういうのって
大体抹茶の味もチョコの味もいまひとつということが多い。

そもそも抹茶はとても繊細なもので、その味を
しっかり味わうべきもの。一方のチョコレートも
焙煎したてのカカオ豆で作るDari Kのチョコは
香りをしっかり楽しんでもらいたい。

だからチョコと抹茶を混ぜるという一般的な手法を
使うことはせずに、カラメルの時と同様チョコにくぼみを
つくり、そこに濃厚抹茶クリームを流し込むことにしました。
これにより、口の中で初めて抹茶とカカオが出会います。

超濃厚抹茶クリームの上には以前も紹介した「てん茶」を
トッピング。「てん茶」は、収穫後に蒸した後、揉まずに
そのまま乾燥したもので、これを挽いたものが抹茶に
なんです。つまりは抹茶になる一歩手前のまさに「食べる抹茶」。
栽培には、お茶の木を日光からさえぎるため覆い(被覆栽培)、
こうして育てた生葉(一番茶)をとるという手間のかかりよう。

darik_20.jpg


製菓材料や業務用の食材卸会社からはもちろん買えません。
お茶の生産地である和束町に直接出向いて、農家さんと
知り合い、意気投合したからこそ分けて頂くことが可能になった
抹茶とてん茶。それとマリアージュさせたチョコレート。
もうこだわり尽くしています。


これら新作チョコレートも一日あたりの生産量が
限られている限定品なので、是非お試しください!
もちろん、お取り寄せも承っております。

物語のあるDari Kのチョコレート、是非
ご自身の舌でその味わいを楽しみながら、それぞれの
生産地・生産者が育んだ自然の奇跡をご堪能ください。






いよいよ☆

今日も沢山のお客様に来て頂き、色々なお話を
させて頂きました。創作イタリアンのお店で
勧められてきて下さった方や、フードテックで
出会った方、リピーターとして来て下さった方、
そしてもちろん常連さんなど、お陰様で充実した
日になりました。

ところで今日は新作のお知らせです!9月20日(火)から
チョコレート・トリュフに新フレーバーが加わります。
しかも1種類ではなく2フレーバー同時発売!!

現在は8種類のフレーバーなので、今後は
10フレーバーのラインアップになります。

5ヶ月前に6種類のフレーバーでスタートし、
ジュルックとカラメルが加わりました。
そして今回加わるのは・・・・

今発表したいところですが、明日改めて発表することにします!
1週間くらいもったいぶりたいくらい、とんでもない
こだわりようのチョコレートなんです。

以前から何度も書いていますが、お客様からしたら
毎月のようにフレーバーが増えるほうが、ご来店される
楽しみも増え、新鮮味も出ていいのは十分承知。

でも、数を増やすことに優先順位を置くあまり、
質が落ちることは絶対嫌なんです。もっとはっきり言うと、
既にあるものよりも、よりクオリティの高いものしか
出したくない。だから試作を何度も何度も重ねて
Dari Kのチョコの平均点を上げるようなもののみを
出すと決めました。

今回の2フレーバー、必ず満足して頂ける味に仕上がって
います。完成度の高さ、是非楽しみにしていて下さい!





カカオ農園ツアー

ワインツーリズムという言葉をご存知でしょうか?
最近日経ビジネスオンラインでこれに関するコラムが
あったので、それを読んだ人もいるかもしれませんが、
要はワインの産地にワインを楽しみに行く、という旅行です。

少しだけこのコラムから抜粋しますと

「近所のコンビニでワインを買う場合と比較すると
分かりやすい。コンビニのワインには値段や銘柄、
味といった商品としての属性しか存在しないが
わざわざワイナリーまで赴いて購入したワインには、
そうした属性の他に、原料としてのぶどうの話、
つくり手の思いや苦労など、さまざまな物語が付着している。

ワインツーリズムに参加した人は、そういう物語を
含めて、わざわざ足を使って購入したワインを消費しているのである」

とあります。

折りしも、私はカカオツーリズムについて真剣に検討していました。
チョコツーリズムといってもいいでしょう。
コンセプトはワインツーリズムと同じです。
カカオの農園に行って、その様子を見学し、実際に
実を収穫し、発酵の過程を体験する。

もぎ取ったカカオの白い実を食べる。現地の生産者と話す。
全てが日本ではできない経験。Liveなのです、ライブ。

私のモットーは有言実行。やると決めたらやりたい。
だからここ数日、このカカオツーリズムについて
実現するにはどうしたらよいか、色々動き回って調べていました。

旅行会社に企画を持っていき、実現可能性をチェックし、
またどうしたら参加者に喜んでもらえるか、その辺も
参加者目線で想いを馳せていました。

対象はカカオに興味がある人になるのはもちろんですが
例えば製菓学校の先生・学生さんや、大学のゼミで
国際経済やフェアトレードを研究している学生さんもありですし、
またプロのパティシエ・ショコラティエはもちろん、
製菓業界の方、企業の方にも是非参加していただきたいですね。

今日はスカイプでインドネシアはスラウェシ島でお世話になった
ウマールさんと話し、この企画の要旨を伝え、ロジスティックスの面で
準備を進めるようお願いしました。

参加者がカカオについて、チョコレートの原料について
知識を深めるのはもちろん、現地の生産者にとっても
自分の栽培しているカカオについてその意味や影響を
再認識する機会になるでしょうし、またプライドをもって
より美味しいカカオを育てるモチベーションの向上にもなるはずです。

また、1回参加してそれで終わり、だとつまらないので、
訪問時に苗木を植え、それを毎月農家の方々に
写真にとってもらいDari Kのホームページにアップすることで
参加者は自分の植えたカカオの成長過程をトラックできたり、
また2-3年後には自分の植えたカカオでチョコを作ったりと
そういったカカオのライフサイクルをリンクした形の
企画にしたいとも思っています。

ワイン好きの人は、スーパーで500円のワインも売っていますが
3000円のワイン、5000円のワインを評価できます。その差は
6倍、10倍です。チョコもスーパーで100円で売っていますが、
人はチョコ300円にはなかなか手が出ない。たった3倍で本物が
食べられるのに。

顔よりも大きいラグビーボールくらいの大きさのカカオの1つの
実の中には40~50粒のカカオ豆が入っています。

Dari Kのチョコは1個につき10粒のカカオ豆を使用しているので、
1つのカカオの実からチョコは4-5個しかできないということになります。
こうした事実は、いくら言葉で説明してもわかってもらいにくいんですよね。

だから実際に現地に行って、その奇跡とも言うべき原点である
カカオを見ていただきたい。

もちろんカカオだけでなく、スラウェシは自然でいっぱい。
少し離れたところにはトラジャコーヒーで知られる
タナトラジャがあります。

また州都のマカッサルは新鮮な魚介類が豊富なので
グルメももちろんお任せ☆しかも時間が許せば
帰りにバリ島でくつろぐことも可能。

海外旅行が初めてでも、ベテランでも、このカカオツアーは
とんでもなくワクワクする経験になること間違いなし!
興味ある方は是非ご連絡くださいね。
人生は一度きり。何事も経験しなきゃもったいないですから!!






オープンから5ヶ月

9月15日でDari Kはオープン5ヶ月を迎えた。

チョコレートを豆からやることは想像以上に大変だ。
焙煎したカカオ豆からチョコ作りを試みた方はその大変さを
分かって頂けると思うが、その前段階の生の豆を洗って、
焙煎するところからはじめると、とんでもない作業量になる。

それを2人でやっているのだから、これまたとんでもない。
そしてとんでもない作業量ゆえに、ここのところ睡眠時間が
ろくにとれない。

これじゃいつぞやの金融にいた時と同じだ。
朝起きて新聞を読もうとするが、時間がない。
なので仕事が終わって帰宅してから読もうとする。
夜帰宅して新聞を読む。時計の針は夜中の12時を回っている。
その数時間後に新しい朝刊が来ると思うと、なんだか前日の
新聞を読む気がしなくなる。

そして新聞は2日、3日と読まれることなくデスクに
積み上げられ、週末にまとめ読みされる・・・。

週末にお父さんのためのワイドショーを見るかのように、
忙しくて新聞を読めなかった人のための流し読みになる。
これじゃいかんと思いながらも、でもやっぱり寝る間も
ないほどやることは多いのだから仕方ない。

人と同じことを同じだけしてたのではつまんない。
何か面白いことをするには、それだけの時間とお金と
情報と頭とカラダを使わなければならない。

以前のように睡眠時間が仕事で削られていく。
でも以前と決定的に違うことがある。
それは決定権が自分にあるということだ。

会社勤めの人や普通に組織に属する人は、なかなか
自分一人の裁量でことを決めるということはできない。
それこそ決裁を仰ぐうちに書類が何人にも
まわされるのが普通だ。

でも今の私は全て自分で決めなければならない。
自己判断できる裁量、喜び、そしてそれゆえの自己責任。
正しいかどうか予め分かる選択というのは少ない。
やってみてどう出るか、出たとこ勝負なことの方が
圧倒的に多い。

だとするならば、決断は素早く出すに越したことはない。
決断して、結果が出て、良ければOK,ダメならすぐに
軌道修正すればよい。悩んだ挙句結局分からず、結果が
思い通りでなかったときにはもう手遅れだ。

起業するのはとんでもなく大変で、とても孤独だ、
そんなことを成功した起業家はよく本に書いてあるが
確かにそのとおりだと思う。

そしてその報酬として、ものすごいやりがいがあるとも
書いてあるけれど、それは本を書くくらい成功したから
そういえるだけで、世の中の起業家で成功するのは
ほんの一握り。だから、起業家の大半なんて、
とんでもなく大変で、とても孤独で、めっちゃ
頑張ってるのに結果が出ない、それが現状なんだと思う。

そんなことをふと思う傍ら、最近私は自分で色々な試みを
している。それも密かに、だ。ショコラティエはもくもくと
チョコレートを作るが、私の頭の中ではとんでもない
そのペースを上回るペースでアイデアがどんどん生まれる。

それをショコラティエに作るよう依頼していたら
きりがないし、そのアイデアがどんな風になるかは
人任せでなく自分でその過程を経験したいので、
閉店してから密かに始めるのだ。

昨日、そして今日も、とんでもないものが出来た。
ダイヤの原石を発見した感じだ。これはひょっとすると
化けるかもしれない。どう磨くかは自分の手にかかっている。

もっとブログを書きたい。
カカオ101もまだまだ書くことがあるし、
カカオ農園訪問記なんてまだまだプロローグに過ぎない。
フェアトレードのことも勉強しているので、
その考えを整理するためにも書きたい。

もちろん、もっともっとカカオの可能性を広げる
仮説検証もしたい。

そして出来れば、講演をさせていただきたい。
今度、某大学でスピーカーとしてお話させて
頂く予定であるが、もっともっと色んな場所で
色んな人に、色んなアイデアを聞いて欲しい。

生半可なウンチクをたれる気はさらさらない。
カカオから見る世界経済でもいいし、
今の日本の課題でもいいし、日本を再生するには
何が必要かでもいいし、フェアトレードでも、
世界の面白話でも、なんでもいい。

講演のタイトルだって「これからカカオの
話をしよう」だって、「チョコレートを整える」だって、
「カカオ豆屋はなぜ潰れないのか」だって
「もし高校野球の女子マネージャーがDari Kの
『チョコレート』を食べたら」だって何でもいい。

それからカカオ豆から手作りチョコレート教室も
やりたい。小学生相手でも、主婦相手でも、
はたまたサラリーマン相手でもかまわない。
とにかく、このエネルギーを伝えたい。

是非声をかけてください。
6ヶ月目も頑張ります☆





認められるということ

先週のフードテックが終わってから、早速
出会った人がお店に来て下さったり、メールで連絡を
下さったりしています。

中にはパティシエの方や料理長の方、ご自分で
レストランを経営されてるオーナーシェフの方なども
いらして、そういう方にカカオやカシューナッツの
良さを認識して頂けて嬉しい一方、彼らの舌の
敏感さと、それを使用して何か新しいものを
作りたいという想いに私がワクワクしてしまいます。

私は中学校の卒業文集に板前になりたいと書いたくらい
料理は昔から好きでした。よく弁当を自分で作って
中学や高校に持って行ってたりもしました。
まあ、今で言う「弁当男子」の先駆けですね。
そう、弁当男子パイオニアだったのかもしれません。

料理熱は冷めずに、今でも作るのは好きですが
仕事として料理に携わるには相応の技術と経験が必要な
わけで、いわずもがなそれらは一朝一夕では
身につきません。

だから私は、そういったお菓子作りや料理の世界の
第一線で活躍している人に、カカオやカシューナッツの
新しい使い方、美味しい使い方をどんどん開拓し、
発展させていって頂きたいのです。


話は変わりますが、京都・滋賀のグルメ雑誌Leafの
フリーペーパーLeaf miniに掲載して頂きました!

Leaf mini1

この表紙のとおり、Dari Kのお店は二条城の近く、
徒歩10分くらいですし、最寄の駅もJR「二条駅」、
阪急「大宮駅」、地下鉄「二条城前駅」からそれぞれ
10分以内です。

車でのアクセスは三条会商店街のど真ん中ということで
あまり良くはありませんが、散歩がてら
来て頂くにはピッタリですよ!

Leaf mini2

ちなみにDari K紹介ページには
「自家焙煎カカオ豆の新鮮な香味にうっとり」
とはまたうまいこと書いて頂きました。
まさにこれですね!

紹介文の最後には「チョコのイメージが変わるかも」と。
そうそう、変わっちゃいますよ、チョコのイメージが。
たとえて言うなら、インスタントコーヒーを飲んでいた人が、
挽きたて淹れたてコーヒーを飲んだ時の衝撃。
同じものとは思えない。「えっ!?」って感じ。
そしてとろけていくチョコと、広がるカカオの香りに
つい微笑んでしまうはず☆

先日取材に来て頂いた雑誌にも来月掲載予定ですし、
この他にも今後2つの雑誌に掲載されますので
今年中には少なくともあと3回雑誌に載ることになります。

メディアに載ったからって、すぐにどうなるわけでは
ないですが、こういう取り組みをしている存在を
より多くの人に知って頂く媒体となって頂けるので
とても励みになりますね。また毎日多くの店を
取材指定いる記者の方に、必ずと言っていいほど
とても驚かれ、またこんなチョコレートは初めて、
と言わしめるのが密かな喜びでもあります(笑

人はやはり認められると嬉しいものです。
自分も「頑張ってるね」と言われれば
「よし!もっと頑張ろう」と思います。

だからおいしいものを食べた時は、作ってくれた
人に「おいしい」と言いたいし、もちろん
良いカカオを作ってくれたら、やっぱり
農家の方に「おいしいの作ってくれてありがとう」と
言いたいですね。

カカオはもうすぐ年2回の収穫シーズン。
きっと農園では大忙しだと思います。
こうして収穫されたカカオがきっと今年の
クリスマスや来年のバレンタインの
チョコとなってデビューするんです。
今から楽しみで仕方ありません!

カカオアイス再入荷!

8月に比べだいぶ暑さは和らぎ、朝晩は
過ごしやすい気候にはなってきましたが、
まだ日中は残暑を感じますね。

7月中旬から発売を開始したアイスクリームですが
とても好評で、これまでにDari Kのチョコを
お買い上げ頂いていた方も、初めて口にする
Dari Kの商品がこのアイスの方も、皆さん
カカオ豆を剥いてアイスと一緒に食べるという
斬新さに始めは驚かれ、次第に虜(とりこ)に
なっていかれるようですね。

33471033.jpg


アイスクリームそのものもかなりのカカオペーストを
使用しており濃厚なのですが、「濃厚さ」に特有の
ベタつき感がないのは、Dari Kのチョコレートだからです。
そう、ご存知のとおり焙煎から手がけるので、その
過程で他のチョコレートのように油脂分を追加して
いないからです!


アイス

上は付属のカカオ豆を殻を剥いてアイスの上に
まぶした様子です。ただでさえ濃厚なチョコレートアイスに
クリスピーな食感とほろ苦さが加わり、新しい味を
楽しんで頂いております。


「アイスは今しか販売しないの?」というお問い合わせも
多く頂き、在庫がなくなったので、今回新たに
入荷しました。製造はDari Kでなく同じ京都の
アイスクリーム専業メーカー。やはりその道のプロに
任せるのが一番ですから。

でも他の多くの会社が生産委託して、単に自分の店の
名前で販売するというようなやり方ではなく、
Dari Kでは工房で焙煎し、ペーストにしたカカオを
預けて、それでアイスを作ってもらうので、他では
絶対に食べられない味なんです!
その証拠にアイスのラベルを見てみてください!
ちゃんとその旨記載してありますよ!

まだお試しいただいてない方も、既にお召し上がり
頂いて気に入って頂いた方も、是非また
カカオアイスクリームを宜しくお願い致します。







FOODTECHを終えて

9月7日~9日は大阪インテックスで行われた国際食品産業展
FOODTECH(フードテック)に参加してまいりました。

来場者数は17,611人で、これは2日以上にわたって
ご来場いただいた方も1名としてカウントしているため
延べ人数はもっと多いことになります。

Dari Kは今年の3月に法人登記をし、4月に店をオープン
させたので、何もかもが初めてだらけ。
今回のフードテックもDari Kにとっては当然初めての
展示会へのブース出展でした。

しかも、以前のブログでもお伝えしたとおり、初日の
12:00-12:40にプレゼンテーションをすることに
なっていたので、かなり楽しみではありました。

今日はこのフードテックを終えての感想を
書いてみたいと思います。3日間で多くのことが
ありすぎて、どこから書き始めればいいのか
分からないほどですが、とにかく今回の出展を
一文字で表すと「驚」です。

初日、ほぼ徹夜明けの朝7時には電車に揺られ
ショコラティエと会場に向かっていました。
会場に着いてチョコレートを並べたり、
パソコンのチェックをしたり、写真やバナーを
飾っているとすぐに開場の放送が!

果たしてどれだけの人が来てくださるのか、
どんなに来場者数が多くてもDari Kのブースに
来て頂かなくては意味がありません。

すると、どうでしょう。無名のDari Kでは
ありますが、人がどんどん来て下さるではありませんか!
しかもお話をしていると、「岡山から、製菓学校の
先生に勧められて」とのこと。とっさにその「先生」の
ことが頭に浮かびました。以前Dari K店舗に足を
運んで頂いた方です!

すると今度は「ホームページやブログをいつも拝見していて
今日講演するということで聞きに来ました」と仰って
くれる方が。何ともありがたい話です。
プレゼンテーションのスライドを時間をかけて作った甲斐が
ありました!

こうして次から次へと人がDari Kブースに立ち寄って
下さり、Dari Kの試みであるカカオ豆の焙煎のこと、
豆の産地のインドネシアのこと、発酵の重要性などを
ご説明させて頂きました。

そしてプレゼンテーション。
12:00からの予定ですが、直前までブースで説明するのに
必死になっており、開始5分くらい前に係りの人が
「既にご来場者の方が着席しているので、すぐに
来てください」と呼びに来られました(汗

いざブースを去ろうとすると、なんとインドネシア貿易促進
センター(ITPC:Indonesia Trade Promotion Center)の
所長がお目見え。すぐにインドネシア領事館の総領事も
私のプレゼンを聞きにやってくるとのこと。

「おぉ!」
無名の、しかも「Dari K」なんて社名からは何やってる
会社か分からないところの社長(私)が講演したって
席がガラガラでも仕方ない、そんな風に最悪を想定
していた私にとって、サプライズの連続でした。

そしてプレゼン会場に入ると、既に午前中にブースでお会いした
方や、岡山の製菓関連の方々、京都のレストランのシェフ、
大阪のインドネシア企業の方などの顔が!

知っている方がいると、やはり話しやすい!
昔はプレゼンなんて聞くと緊張してのどがカラカラになって
手が震えて、どうしようもなかったですが、
いつからか全然緊張しなくなり、その日も
とても落ち着いていました。

なんでしょう、スピーカーが緊張すると、聴衆にも
それが分かってしまい、「大丈夫か、この人」って
目で見られると、余計にスピーカーはあがってしまうんですよね。

話す内容はスピーカーしか分からないわけだし、
どうせやるなら堂々と!緊張してもいいことない、って
割り切ったら、結構緊張しないようになるものです。

そんなこんなでインドネシアのカカオ豆やカシューナッツの
ことをお話しました。ただ単に「すごいんです、
美味しいんです」と言っても仕方ないので、
記憶に残るよう図と絵とグラフを多用しました。

例えば2001年1月から2011年9月6日(プレゼンの前日!)
までの日経平均株価を見せて35%以上も下落していることを
示す一方、同時期にカカオもコーヒーも価格は3.5倍
以上になっていることを示しました。


slide7.jpg


また世界のカカオ豆の7割はアフリカで生産されており
コートジボワール、ガーナに次いでインドネシアは世界第3位の
カカオ産出国なのに、日本のカカオ豆の輸入先は
ガーナが8割以上で、コートジボワールもインドネシアも
ほんの数%しかない理由も示しました。

slide2.jpg

もちろん、他のチョコレート屋さんや洋菓子屋さんのチョコレート
とDari Kの製造工程の違いの説明は必須です!

slide5.jpg


今度は図をつけての説明。


slide4.jpg


カシューナッツも写真で説明。


slide6.jpg

こうしてプレゼンテーションが終わる頃には席は
ほぼ埋まっていました。どれだけ私の想いが
伝わったか分からなかったけれど、とりあえず
ブースにお越しいただき、実際に商品を見て
食べていただくことにしました。

すると、ほとんど全ての方がそのままブースに
お立ち寄り下さり、様々なお話を個別にさせて
頂きました。中にはこの前日にたまたま
Dari Kのことを知り、これまでのブログを
全部見てきて下さった方や、アフリカの
カカオ農園で行われている児童労働について
危惧されている方など、実に様々な方が、
実に様々なお考えでDari Kに興味を持って
下さっているのが分かりました。

中には製菓業界の大手企業の社長・社員、
有名パティスリー・ショコラトリーのシェフ・経営者の
方もおり、私が持っていない技術や経験を持つこれらの
方々とお話することは本当に刺激的で、励まされる部分も
多々ありました。名前は挙げられませんが、いつか
お会いしたいと思っていた方々がブースに来てくださって
チョコレートについてお話できたのは本当に嬉しい限りです。

そんなこんなで、3日間、振り返ってみれば
あっという間でしたが、お陰様でこの上なく充実した
展示会になりました。そしてこの大成功だった展示会の
成功の要因は何だったか、一人反省会をしたんです。

「試食を有料にする」
それがこの答えでした。
食品展示会なので、どのブースも食べ物を扱います。
商談をするにもまずは知ってもらわなければ、ということで
多くの企業が試食を無料で配っていました。

はじめは私もそれを考えていました。
食べてもらわなければ、Dari Kのチョコレートの良さを
分かってもらえない。だから通常のトリュフの3分の1の
大きさのトリュフを特別に作り、それを配る予定でした。
興味ある人向けにだけ、通常の大きさのトリュフと
木箱入りのチョコレートを販売すればよい、そう思っていました。

でも初日の、開場のそれこそ10分前に、他のブースが
試食をつくり始めているのをみて、私は無料で配るのを
やめる決断をしました。

確かに無料で配れば、みんな立ち止まって食べてくれるでしょう。
もし自分が一般の来場者であれば、(興味があろうがなかろうが)
試食があればもらうだろうし、ましてや「焙煎したての
カカオ豆で作るチョコレート」なんてアピールしてたら
食べたいと思います。

でも、Dari Kには語ることが、説明すべきことが
ありすぎます。大して興味もないのに、チョコの試食を
目当てに並ばれても意味がありません。チョコを配るので
精一杯で本当に興味がある人が誰なのか、見分けることさえ
出来なくなってしまう。そう考えたのです。

しかも、です。タダで配ったら、期待値が下がります。
逆に言うと、お金を出すと、期待値は上がります。
タダだったら、そのありがたみも味わいも深く考えずに
美味しければラッキー、そうじゃなかったら
「まあタダだから仕方ないか」となってしまいかねません。

でもお金を払うとこうはいきません。
美味しくて当たり前。美味しくなかったらがっかりです。
味に対するハードルは確実に高くなります。
「なーんだ、1個350円もするのに他のチョコと大して
変わらないじゃない」そんな風に思われるかもしれないのです。

結果は、しかしながら、サプライズでした。
まず本当に興味がある人が買ってくれたので、その方達に
しっかりDari Kのチョコレートの特徴をお伝えすることが
できました。そして、味に対する期待値の上がった彼らにでさえ
「なるほど」と食べて感じて頂くことが出来ました。

今回の来場者は全て業界関係者。味には普通の人の2倍も3倍も
こだわる方々です。その方達に「これは美味しい!」と
言ってもらえたこと、「(普通のチョコとは)全然違う」
「こんなチョコ初めて食べた」こう言って頂けたことが
どれだけ多かったことでしょう。多いというレベルではなく、
誇張なしに100%だったと思います。

「えっ・・・」っていうような表情を見せた人はひとりも
おらず、それどころか「こんなに手間かけて、これだけの
味で350円は安い」と言って頂けたり、「有料の試食で
良かった。タダだったら申し訳なくてもらえない」と
言ってくださった方までいらっしゃいました。

京都にお店があるというと今度行くと仰ってくれたり
お取り寄せをするとか、レストランで使わせてもらいたい、
料亭で出したい、ネットショップで売りたい、多くの
ポジティブな反応を得ることができました。
全て手作りで量産ができないため、卸売りは
難しい旨伝えましたが、こういうオファーを
いただけたことは嬉しい限りです。

率直なところ、味には自信があったものの、業界の人に
これほどまでに認めていただけたというのが驚きで、
同時にものすごい励みになりました。

このような貴重な経験が出来たのも、
インドネシア貿易促進センターの皆様のサポートを
はじめ、インドネシア領事館の方々のアレンジ
(総領事だけでなく東京の大使館からも農業担当官の方が
わざわざお越し下さいました)、そしてブースに
お越しくださった皆々様のお陰です。
この場をお借りしてお礼申しあげます。

今日は9月11日。あの同時多発テロから10年。
東北大地震から半年。Dari K設立からもちょうど半年
ということになります。うちの実家も地震の影響が
少なからずあり、一時は起業どころではない、しばらく
実家にいなければ、と思っていましたが、母や妹の
応援で頑張ることにしました。

今日からまた心機一転、日本では本当のカカオの味の伝道師に、
スラウェシの人にとっては風変わりな日本人から
とんでもないことを起こす日本人になるべく、
Dari Kを率いていきたいと思います。まだまだ
プロジェクトは始まったばかり。
皆さん、これからもよろしくお願いします!






【カカオ101】 品種編

前回から始まったカカオ101講座。
今日は第2回目。カカオの品種について学んでいこうと思います。

カカオは大きく分けて3つの品種に分けられます。
その3つとは以下のとおり。

・クリオロ(Criollo)1~5%?
・トリニタリオ(Trinitario)10~15%?
・フォラステロ(Forastero)80~89%?

品種の後の数字は、全世界のカカオを100%としたときの
その生産割合です。「?」がついているのは、その情報源によって
この数字はまちまちなので、およそこれくらい、という
イメージで捉えて下さい。

それでは一つずつ品種の特徴を見ていきましょう。
まず、クリオロはスペイン語で「その土地生まれの」という意味の
カカオの原生種(マヤ文明一帯を起源)で、ほとんどが
中米(ベネズエラやメキシコなどが有名)で生産されています。

稀少性もさることながら、苦味が少なく、その分フルーティーな
アロマを持つことが特徴です。クリオロ自体が稀なのは、
病気や害虫など外部環境に弱く、また木一本あたりのイールド
(生産性)も低いことが原因です。

一方、フォラステロは「よその、他の土地の」という意味で、
アマゾン(南米ブラジルやボリビアなど)を起源とするようです。
病気に強く、イールドも高いため、近現代(過去50年)では
この品種を栽培する地域が殆どで、フォラステロの中でも
様々な掛け合わせで品種改良が進んでいます。

トリニタリオはクリオロが育っていたトリニダード・ドバゴに
フォラステロを持ち込み交配させたのがその名前の由来で
比較的病気に強く、それでいてクリオロのような優しく
柔らかいアロマを持つのが特徴です。

まあ以上が一般的なチョコレートやカカオの本・ネットに
載っていることなんですが、これだけじゃ付加価値がないので
私なりの知見・意見をシェアしたいと思います。

まず、Dari Kのスラウェシ島のカカオ。
これはおそらくフォラステロかトリニタリオに分類されます。
ここで「おそらく」と書いたのは、現地の農家の方はもちろん
スラウェシ随一の総合大学であるハサヌディン大学の
農学部でカカオの研究をしていた人らに聞いても
彼らはこの3つの品種を理解しているものの、スラウェシで
栽培されているのがどれか厳密に分類できていないのです。

クリオロの苦味が少ないのは、ポリフェノールが少ないからで
生のカカオ豆を真っ二つに割ると、通常ポリフェノールは
紫なので豆は紫色になっていますが、クリオロだと色素が
少ないため薄紫~白っぽいはずです。

私が現地で収穫したてのカカオ豆を割ってみたところ
濃い紫(これは間違いなくフォラステロ)もあれば
薄紫や白っぽいものもありました。なので私自身も
見分けがつかなかったのが率直なところです。

スラウェシのカカオ農家はカカオの苗を政府が与えて
くれます。この苗は、前述のハサヌディン大学や海外の
NGOのプロジェクトにより開発されたもので
収穫しやすいようにカカオの木が上に伸びすぎないように
2メートルくらいで成長が止まって、その分栄養を実に
いくようにしたものや、病害虫に強いものです。

これらは当然掛け合わせたものなので、まずクリオロでは
ありませんが、中には樹齢20~30年のカカオの木もあり、
大きく太い幹のそれらの木は「ローカル」と現地の人には
呼ばれています。掛け合わせたものではないようで
ずっと昔にインドネシアにカカオがもたらされた時の
末裔だとしたら、もしかするとクリオロなのかもしれません!

それはさておき、私が声を大にして言いたいのは、
「クリオロは稀少なのは分かる。でもクリオロが全てではない」
ということです。

チョコレートに詳しい人や、カカオマニアの方、
お菓子の専門学校に通っている方などでカカオの品種のことも
知っている人は、ふたことめには「それってクリオロ?」と
聞いたり疑問に思う傾向があるように感じます。

でもクリオロだったら何なの?クリオロじゃなかったら何なの?
私はそう思ってしまいます。食べてみて美味しかったら
それでいいんじゃないのかな。「クリオロ=稀少」これは
成り立ちますが、「クリオロ=美味しい」これは必ずしも
そうとは限らないし、「クリオロの味>フォラステロの味」とも
思いません。

「うちのチョコレートは豆からこだわってます」こんなことを
売り文句にしているチョコレート屋やお菓子屋さんは日本全国
ごまんとあります。でも、彼らはクリオロなら稀少だから美味しい、
クリオロは値段が高いから美味しい、そう思ってるだけのように
感じてなりません。

実際どれだけの人が、そのクリオロ(とパッケージに書いてある)
ものの真価を分かるのでしょうか?カカオは農産物です。
ワインを例にあげると分かりやすいので、ここでも
またワインになぞってみますが、有名なシャトー(ワイン農園)の
ワインはもちろん高価です。でもブドウも農作物ゆえに、
毎年美味しいワインができるかと言えばそうではなく
年によってあたりはずれがあります。

Aのシャトーのワインなら必ず美味しいというのは、本当のワイン通
でないからそう信じたいだけで、本当にワインを評価できる
舌があるのだったら、Aシャトーの2002年はハズレだから、
有名でないけどBシャトーの2002年の方が口当たりもよく美味しい、
そう思うのではないでしょうか。

話を戻して、カカオの味を決定付けるのは、品種ももちろん
ありますが、それ以上に収穫後の過程、つまり発酵にあると
私は思っています。「クリオロ」とラベルに書いてあるので
それを崇(あが)めるようなことをする人の一体誰が
収穫後の発酵の過程を気にするでしょうか?カカオ豆を
発酵させること自体知っている人はほんの一握りだと
思います。

私はインドネシアのカカオ豆がクリオロより美味しいと
証明する自信があります(もちろん私自身クリオロの
チョコレートを食べたことはあります。そしてクリオロと
書いてあっても、おいしいものもあれば期待はずれのものも
ビックリするくらい多くあることを知っているつもりです)
なぜ私はインドネシアのカカオ豆にそんなに自信があるのか?

それは自分自身で豆を発酵させ、発酵の具合でどれだけ
豆の味が変わるのかを身をもって経験しているからです。
発酵も色々試したし、焙煎(ロースト)から全て自分でやっている。
だからこんなに強気なことが言えるのかもしれません。


ちょっと熱く語ってしまいましたが、今日のカカオ101のまとめは
「カカオは大きく分けるとクリオロ、フォラステロ、トリニタリオの
3種類がある。クリオロは病害虫に弱く、生産性も低いため稀少。
ほとんどのチョコレートの原料カカオはフォラステロ種だが
その品種よりも発酵の具合によって味は変わり得る」といった
ところですかね。


最後に、クリオロは苦味が少ないけど、それは裏返せば
ポリフェノールが少ないということなので、癌や糖尿病などの
カカオの効能を期待するのであれば、やはりフォラステロや
トリニタリオの方が栄養面でもベターです!!

明日9月7日から9日までは大阪でFOODTECHに出展です。
初日には講演も控えています。期間中少しでも多くの人に
カカオの面白さ、インドネシアのポテンシャルについて
気づいてもらえたらと切に思います。









【カカオ101】 産地編

身近に食べているチョコレートの原料であるカカオ。
そのカカオのことを、皆さんにもっと知っていただきたい
ということで、新しいカテゴリー「カカオ101」を
作りました。

原料や素材の理解を深めると、そのお菓子や料理への
味わい方も変わってくるものです。現にワインが好きで、
ワインの原料であるブドウの品種や生産地域、また
ワイナリーに関心がいくことも多いですよね。

そんな感じで今日はカカオのことを学びましょう!
ちなみにタイトルのカカオ101、これ(ワンオーワン)と
読んで下さい。今日はその記念すべき第一回目
「カカオの産地」編です。

ちなみに101ってかというと、英語で初級コースや
初めての人(ビギナー)向けのコースのことを101と
呼ぶんです。例えばMath 101だったら初歩(初級)数学
だったり。カカオのことを1から楽しく勉強する、
そんなプチ講座を目指しています!

ということで、早速カカオ101をはじめましょう!


【カカオの生育条件】

カカオは熱帯の作物。高温多湿で年間の平均気温が
27度以上の、赤道をはさんで南北緯度20度の国で
生産されています。

カカオ生産国_R

直射日光が苦手なカカオの木は、周りにバナナの木など
背の高い木を植え、カカオはその陰になるように
して植えられます。ちなみに、この日陰を作ってやる
ように植えられた木をshade tree (シェード・ツリー)、
つまり陰を作る木・日よけの木と呼びます。

カカオの実は年中収穫は出来ますが、Dari Kの
カカオ豆の産地であるインドネシアのスラウェシ島では、
5~6月と10~11月が収穫のピークです。その他の月は、
2週間に1度くらいの割合で収穫します。

収穫した後は、実をナタで割って中の白い果肉(「パルプ」
と呼ばれます)を取り出す作業があり、これは全て
手作業のため結構な時間のかかる重労働です。

この辺に関しては、「カカオ農園訪問記」でいずれ詳しく
書きますね。


【カカオの生産国】

さて、赤道をはさんで南北経緯20度の国で生産される
のは上に書いたとおりですが、具体的にどんな国が
どれだけ生産しているのかを少し詳しく見てみましょう。

生産地


地域で見ると、アフリカが世界のカカオ生産の約70%、
アメリカ大陸(中南米)とアジアがそれぞれ約15%
だということが分かりますね。

年によって気候の影響やカカオの天敵である
CPB(蛾)の発生により、収穫量は変わりますが
とはいえ植物であるので、急に収穫量が数十パーセント
増えたり、ということはないわけで、微増や微減と
なります。


最大生産地域のアフリカの内訳を見てみると、
コートジボワールがダントツ1位で、アフリカ全体の
生産量の約半分を占めています。ということは
世界全体の生産量の約3分の1ということですね。

コートジボワールに次いで多いのがガーナ。
日本ではチョコレートの原料としてガーナ産の
カカオ豆が使われることが殆どです。
なぜならガーナは政府が一度農家から買い取り、
それを他国へ輸出するなど政府がきちんと
管理しているので、輸入する製菓メーカーにとっては
安定供給が望めるからです。

また、古くからガーナ産の豆を輸入しているので、
それに慣れていることもありますし、品質も
悪くないなど様々な要因が考えられます。

それに対してコートジボワールは、生産量こそ
世界一であるものの、内紛や政治的な不安定リスクが
大きく、原料カカオの安定供給を望む輸入メーカーには
ちょっと難しい国になっています。
(逆にいえば、政治リスクがなくなり、透明で安定した
貿易体制が整えば、日本への輸出が増えてもおかしく
ないポテンシャルの大きい国でもあります!)

さて、次にアメリカ大陸に目を向けるとブラジルや
エクアドルが比較的大きな割合を占めています。
今のメキシコあたりの地域(マヤ文明発祥の地)が
カカオの発祥でもあり、この中米の国では
生産量こそ多くはないものの、それでも国土面積を
考えればそこそこのカカオ産出国です。

カカオ豆の品種としても、他の地域とは少し異なる
原生種に近いものがあり、その希少さゆえにプレミアムが
ついたります。

最後にアジアですが、われらがインドネシアが
ダントツですね!インドネシアの中でもDari Kの「K」
であるスラウェシ島が生産量の70%以上を占めています。

インドネシアの他には、パプアニューギニアや
マレーシア、フィリピンなどでも栽培されていますが
世界的に見ると大きな産地ではありません。

ワインの産地としては、南欧であるフランス、
イタリア、スペインをはじめカリフォルニアや
オーストラリア、南米のチリやアルゼンチンなどが
有名で、日本も山梨を始め国産ワインができますね。
それとは対照的に、カカオは生産国が非常に
限られているのが分かります。

またワインは原料生産国での消費が多いのに
対し、カカオは生産国と消費国が異なるのも特徴ですね。

ワインと比べると共通点や類似点・相違点が
良く分かるカカオですが、次回はカカオ豆の
品種についてお話したいと思います。

日本カカオ協会を作って、チョコレート・ソムリエというか
カカオ・マイスターというか、カカオ検定というか、
そんなこと出来たら面白いな、と思う今日この頃です。

次回お楽しみに!











カカオの可能性について

数日前のエントリーDari K商品の美味しい食べ方Part2には、
沢山の方からのコメントを頂きました。ありがとうございます!

カカオマニアの皆さんは色々試されているのですね!
皮のついたまま食べたり、電子レンジで温めたり、サラダに入れたり。
う~ん、どれも面白いです!!私も早速試してみたいと思います。

ところで、野田首相が誕生しましたね。
(天皇による任命式が行われるまでは、一応菅内閣が職務を
担うようですが、実質的には野田新内閣がもうすぐ発足です!)

私は政治には疎い方ですが、震災、原発、欧米の
ソブリンリスクの高まり(国家の信用リスク。具体的には
国債などのデフォルト懸念)、未曾有の円高など
国内外の環境が非常に厳しい中での野田政権の誕生は、
注目せずにはいられません。

政権交代から早2年。振り返ってみれば鳩山さんから菅さんへ
そして野田さんと次々に首相が変わる日本。
リーダーシップをとるのが容易ではない世の中なのは
分かりますが、これだけ頻繁に国家のリーダーが変わる国を
外国の方はどう見ているのでしょう。

悲観ばかりしていても仕方はないものの、責任を全て
政治家に押し付けるのは建設的でなく、国民がもっと
国の将来を考えないといけないですね。

私はこれまで金融の世界におりましたが、金融=経済を
分析していれば良い、というような単純な世界では
ありません。経済を形作るのは国民であり、またその
経済に影響を与えるのは政策です。

だから、どのような政策が現在国会で審議されていて、
仮にそれが施行されるとどのようなインパクトが、誰に
いつ、どれくらいかかるのか、と多くのことを
先読みしなければなりませんでした。

カカオ豆から全て手作りでチョコレートを作る会社も
珍しいですが(本場フランスでさえ3つくらいらしいです)、
チョコレート屋で、もっと広く言えば街のお菓子屋で
Dari Kほど日本の将来を考えているのはなかなか
ないかもしれませんね。

「チョコレート屋店主が政治経済を語るブログ」
そんな風にタイトルを改めると、PV(ページビュー:閲覧数)
が増えるのでしょうか。はたまた下がるのか。
ちょっと試してみたくなります(笑)

他のお菓子屋さんのブログとDari Kのブログはかなり
趣が違いますが、現実をきちんと見据えて、自分の頭で
考えることはとても大事なことだと思うので、これからも
経済ネタや政治ネタをたまに書いていこうと思います。

さて、今日からいよいよ9月。
9月といえば、Dari Kにとっては重要な月。
なぜなら、西日本最大の食の見本市、「FOODTECH」が
9月7日~9日まで開催されるからです。

食に関する企業が一同に会するこの催しで、
Dari Kのカカオやカシューナッツをどれだけ
アピールできるか、大きな挑戦です。

カカオもカシューも素材が最高なだけに、
アピールできるかどうかは私のプレゼンに
かかっているといっても過言ではありません。
だから開催中はきちんとアピールできるように
徐々に準備をしております。

FOODTECHの期間中は9月7日(水)のみDari K店舗は
お休みを頂きますが、9月は7日以外は休みナシで
頑張りますので、どうぞ皆さんお越し下さいませ!

お取り寄せの方は通常通り毎日受け付けております!
最近お取り寄せも増えてきて、感激したとご感想を頂く
ことも多くなりました。ありがとうございます!

それでは皆さんも野田新内閣とともに、張り切って
9月のスタートをきりましょう。






プロフィール

Dari K

Author:Dari K
Dari Kの経営者です
宜しくお願いします!

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