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空港

今夜の便でインドネシアへ飛ぶため、
今関西空港に向かう電車の中で書いています。

今日は近畿大学でフェアトレードに関する
講義の特別講師として呼ばれ、講演を
させて頂きました。

元々近大の先生は私の大学院時代の先輩で
とても頭が切れるのに話が抜群に面白く
ひそかにカッコいいと尊敬していた方なので
こうした形でまたつながることができて
とても嬉しく思いました。

私の他に同年齢で、wadという陶器のギャラリー
兼カフェを運営している小林さんも一緒に
お話されました。

今100円ショップで器が買える時代に
壊れたらまた買う、ではなく、気に入った
器を長く使ってもらいたいと、器の生産者と
消費者をつなぐ場を提供しながら、
欠けてしまった陶器を修復する「金継ぎ」も
手がけていらっしゃいます。

生産者と消費者の架け橋であったり、
使い捨てでなくしっかりしたものを
末長く使うと言うのは、Dari Kの
コンセプトや木箱を使用する点と共通で
何だか同志を見つけた感じで嬉しい出会いでした。

講義はというと、Dari K設立経緯を説明した後、
Q&Aセッションでは挫折した時どう乗り越えたか
という質問が出たり、キャリアチェンジの不安などを
聞かれました。

ブレイクタイムには今朝作りたてのチョコレート
Ratuを食べて頂き、とっても好評でした!

講演の後、学生さんが感想を書いてくださったのですが
それを読むと、皆さんにはチャレンジすることの意義と
自分の信じた道を歩む勇気を少しでも与えることが出来た
ようで、素直に嬉しかったです。

明日の今頃、24時間後はもうカカオ農園に
いると思うと何だかすごい時代だと思いますね。
世界のどこにでも行ける時代。でも根本的な
問題が山積みの世界。そしてそれを情熱と信念で
変えられるかもしれないという手応え。

Be ambitious!!

それではインドネシアへ行ってきます。







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お取り寄せ一時中断&11月営業日について

【お取り寄せについて】

いつも多くのご注文を頂きまして、誠にありがとうございます。

このブログの読者の皆様は既にご理解頂いておる通り、
Dari Kのチョコレートは生カカオ豆の焙煎から
仕上げに至るまで一貫して手作業で作られています。

このため一日に生産できる数が限られております。
店舗での販売量を確保するため一時的にお取り寄せを
休止させて頂きます。

ご迷惑をおかけ致しまして大変恐縮ですが、
11月7日から再度ご注文いただけるようにする
予定ですので、それまでしばらくの間お待ち下さいませ。


【11月の営業日について】

10月31日~11月2日までの3日間は営業時間が
10:00~18:00になります。

11月3日(木・祝日)は通常通り10:00~20:00です。

11月4日(金)はお休みを頂きます。

11月5日(土)からは通常通り10:00~20:00で
営業致します。

したがいまして、11月は4日(金)のみお休みとなりますので
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い致します。


【インドネシア出張】

上記と関連するのですが、10月31日は午前中に
タカシマヤへバレンタイン用カタログの撮影に行った後、
午後は近畿大学での講演に赴き、そのまま夜の便で
インドネシアへ行ってまいります。

翌朝インドネシアに着いたら、そのままカカオ農園まで
バスで直行し、これまで頭に思い描いていた色々な
仮説を検証すべく、またカカオ農家の方々と情報交換を
したり、時には栽培や発酵の提案・助言をしに行きます。

かなりの強行スケジュールですが、Dari Kのチョコは
全ての人を笑顔にするのがミッションなので、それを
遂行するためにまたひと頑張りしてきます!!

今回訪れるのは前回とは異なるところなので
インターネット・アクセスがあるかどうかは分かりませんが
あるようだったら現地から何か報告できればブログで
発信していきます(前回は村に1箇所しかインターネットが
できるところがなかったので、難しかったです)。

それでは行ってまいります!



ホームページ・サイト掲載情報

明後日からのインドネシア出張へ向けて
準備も慌しくなってきました。行くからには、
現地で色々なことを試したい、だから一秒も
無駄にしない覚悟で行ってこようと思います。

さて、今回はDari Kをご紹介頂いている
ホームページやブログをご紹介致します。

数多くの方がDari Kをウェブ上でご紹介下さって
おり、まさに感謝感激なので、ここで少しでも
ご紹介できたらと思います。

もちろん全部網羅できるわけではありませんが
一部ということで。


【ホテル日航プリンセス京都様】
まずはDari Kのチョコレートをお取り扱い頂いている
ホテル日航プリンセス京都様。私自身
既に2度ほど西洋料理レストラン「アンバーコート」さんへは
食事に行きましたが、料理のクオリティはもちろん
ホテルならではのお気遣いやホスピタリティが
なんとも幸せな気分にさせてくれます。

こちらのホテルではホテルスタッフのブログでも
取り上げて頂いているので、是非ご覧下さいませ。


【京都髙島屋】
11月に出店する京都タカシマヤのホームページでも
Dari Kのご紹介をしていただいております。写真付きで
取り上げて下さっているのは、バイヤーの方が
本当に気に入ってくださっている証拠。
11月16日(水)~22日(火)まで出店しますので
是非足をお運びください!


【関谷江里さんのサイト】
テレビや雑誌でもお馴染みの食のライター関谷江里さん。
江里さんのサイトでも取り上げて頂きました。
この後江里さんは気に入ってくださって
再び来店してくださりました。以前から私も江里さんの
サイトを拝見していたので(見ているだけでおいしそうな
料理の数々に幸せな気分にしてもらえます)、お会いできた時は
嬉しかったし、ましてやものすごくやわらかい感じのお方で
とっても感激しました。


【チョコライフ】
副題がNo Chocolate, No Lifeというほど
チョコレートをこよなく愛するさくさんのチョコライフ
もうブログという域を超えて、チョコレートの
図鑑ですね。それもどんどん新しいものが
足されて、これ以上チョコに詳しい人がいるのかな、
ってくらいすごいです。さくさんには何度もお越し頂き、
色々お話させてもらう仲になりました。それだけでも
幸せです。さくさんの美しい写真と、味を素直に表現した
文章大好きです。


【Reo's Journal】
こちらは麻生玲央さんのブログです。
麻生さんはAll Aboutの今日とグルメのライターであり
またご自身でグルメ本も出版されているお方。
その麻生さんにもご紹介頂きました。
皆さんそうなんですが、やっぱり写真も文章も当然ながら
とってもお上手。でもそれ以上に、実際にお話したり
メールでやり取りさせて頂くと、人柄の良さに驚かされます。


以上、今日は5つのサイトを紹介させて頂きました。
これからも「他の人に教えたくなる」美味しいチョコ作りに向けて
頑張っていきます☆

皆さん、良い週末を!

*お取り寄せのカカオマニア限定セット、大変好評なため
明日10月30日(日)まで販売延長することにしました。
明日までですのでお早めにご注文下さいませ。
詳細はこちらをご覧下さい。



仮説を立てる

Dari Kをオープンして半年が過ぎました。
今月発売の雑誌『Hanako特別編集 関西スイーツ図鑑』
及び『Leaf12月号』に掲載していただきました。

☆Hanakoはショコラトリーのページの一番初めに
そうそうたる海外の名門を押さえて掲載されました!!
是非読んでみて下さい☆

hanako.jpg


leaf 12月号



先日の新聞記事とあわせ、より多くの人にDari Kの
存在を知って頂けることを大変嬉しく思います。

ところで対外的に取材を受けたり、営業に行ったり
している傍ら、実は人知れず店内でやっていることがあります。
それは「仮説をたてて、検証すること」。

食の世界において、詰まるところは味は主観なのかも
しれませんが、その各人の主観にどれだけ訴えることが
できるか、これに関してはとことん突き詰めて考えたい。

それにカカオの可能性を最大限引き出すにはどうしたら
よいか、それを考えるためにも論理的思考は不可欠で、
毎日が仮説&検証の繰り返しです。

例えば、カカオの焙煎。
毎日一定の温度で一定の時間、一定の量をローストしても
出来上がりが微妙に異なってくる。これはともすれば
厄介な問題ですが、逆に言えばカカオはこれほど
繊細でセンシティブな農作物ということ。

だから、焙煎の温度や時間を変えてみるのは
言うまでもなく、たとえば焙煎の途中で一度豆を取り出し、
殻をむいてから再度中の豆だけを焙煎したらどうだろう
という風に思い付きを実際に検討していきます。

ここでのポイントは、単に思いつきのアイデアを実践
してみる前に、一度「仮説」にまで昇華させてから
実践してみるということ。

たとえば、先の例で言えば、始めから終わりまで
普通にローストをするのと、途中で取り出して
殻を剥き、再度中の豆だけでローストするのを
比べるとする。このとき、実験の前に仮説を立てます。

具体的には「焙煎の過程では当然外側の殻が焦げる。
するともしかすると、その殻の焦げついた匂いが
中の豆についてしまうため、出来上がりのカカオ豆は
香ばしいともいえるが、独特のえぐさや焦げた香りが
ついてしまうのではないか。もし途中で焦げた殻を
取り除いて焙煎を続けたら、焦げ臭のしない
よりピュアなアロマが醸し出されるはずである」という風に。

こうして仮説をきちんと立ててから検証していくと
単にこうしたらこうなった、というような偶然の
成果ではなく、これが要因でこうなった、と結果の
解釈もしやすくなると思うんです。そして
その蓄積は必ずや大きな発見につながると
信じています。

こうしてこれまでいくつもの仮説&検証を繰り返します。
そして今日もまた新たな思い付きを仮説に、そして
検証していくのです。









ベトナム出張報告Part2

昨日に引き続き、ベトナムはハノイで開催された
【The 2nd ASEAN+3 Youth Caucus】の
報告をしたいと思います。

国際的な議論をする際に私が良く使う方法が
あります。それは「可視化」すること。
図やグラフを書いて、言葉を絵にするのです。

これをすることのメリットは

①自分が図を書いて皆に見せると、皆視線を向けて
熱心に話を聴いてくれる

②図を描くために他の人の意見を真剣に聞くように
なるし、それを見せることで聞き間違いがあれば
その場で修正してもらえる(誤解したまま議論が
進むのを阻止できる)

③議論についていけてない人も、図をみることで
理解できたり、発言しやすくなる

④自分が賢そうなオーラを出すことができる


もちろん④は冗談ですが、①~③の理由により
この手法はかなり有効です。

そして今回もこの「可視化」を使い、議論を
リードしました。具体的には、シンガポールや
マレーシア、ブルネイの青年は「政府は若者の
起業支援をするため、ファンドを創設したり、
事務手続きを簡素化したりしている。
しかし若者はそれほど起業意欲が高くない」といいます。

一方、日本を含めインドネシアやタイの参加者は
「起業したい若者はいるけれどそれをバックアップする
ような制度が潤沢にあるとは言えない」と言います。

このような現状を、横軸に政府の支援の程度(左が少なく
右にいくほど支援が厚い)、縦に若者の起業意欲を
とって、そのマトリックス上に自国の状況をプロットして
いきました。

すると、東アジアでの「若者の起業意欲と政府のバックアップ体制」
に関する各国の相対的な位置づけがこの図により
可視化されます。

ここまでくれば、なぜ自国はそこで止まっている
(stuckしている)のかという「課題の抽出」と、
ではその位置を上に、あるいは右に移行させるには
どのようなことが必要なのか「解決策(ソリューション)の
検討」というように、思考を共有しつつ明確化することが
できるのです。

議論はその後、前者の政府支援は厚いが若者の起業精神が
低かった国(たとえばマレーシア)では、大学では
工学部などが人気だが、工学部を出て就労経験もなく
エンジニアとして起業するのは難しく、またその産業分野で
起業するには工場などの先行投資の額が多額になり、
リスクが大きすぎてしまう、というような話になりました。

一方、後者の政府支援は厚いとはいえない国
(例えば日本)は、終身雇用が崩れ、民間に就職しても
賃金が上がり続ける保障がなくなったので、若者の
職業選択のオプションとして起業も上がったり、
また会社設立も最低資本額が引き下げられ
制度的には会社設立もしやすくなっている。

ただ資金の借り入れには、年齢が低い分信用も
得られがたく、資金的ニーズに応えられるバックアップ
体制が不十分である。また一度(高校や大学を卒業した
新卒の)就職時期を逃すと再就職が困難で、労働市場が
柔軟ではない(flexibleでない)という非資金的リスクの
存在を指摘をしました。

こうすることで議論は盛り上がり、最終的に
ASEAN+3の閣僚への提言を考えました。

提言の一つには私の意見も取り入れられました。
それはまさにDari Kをはじめる背景にもあった
ことなのですが、「できることは民間で」という
ものです。

日本はODA(政府開発援助)として多くの資金的あるいは
技術的援助を途上国に行っています。日本のODA実績
(支出純額ベース)は,2001年に10年にわたり続いた
トップの座を米国に譲り,2009年には約94.7億ドルで,
米・仏・独・英に続く世界第5位の拠出国となっています。
GNI比率ではOECD23カ国中21位、一人当たりGNI比率では
74.2ドルで18位(いずれも2009年、数字は全て外務省
ウェブサイトより)

まあこれほどの援助を行っているのに、その成果って
どうなんでしょう。同じ金額をかけるなら、私は
絶対に民間でやった方が効率よく、迅速にできると
思っています。実際JICAのプロジェクトなどは
入札制で民間企業が請け負ったりしており、
全部が全部民間に任せるとクオリティの担保や現地の
人あるいは環境への影響の考慮不足のリスクが
あるので、そこまでしろとは言いませんが
民間をもっと使うべきというのが私の意見です。

そしてその時に、日本に限らず「若者」のパワー、
それこそ知力と体力を使って、よりよい世界を
作りたい、そう思うのです。

私がDari Kを作る時、インドネシアのカカオは
市場価格(ニューヨーク相場)よりも低い価格でしか
取引されていないことを知りました。そして
それが解決されれば、何千万人といるカカオ農家の
暮らしが改善されるとも思いました。

これはそもそもインドネシア政府が取り組むべきものかも
しれない。日本もJICAがスラウェシで数々の
プロジェクトをやっており、この問題について
知ってはいるけど、何も出来ていない。

こんな時、私がそうだったように「この問題を
解決できないだろうか」と考える若者が
もしかすると他の国にいるかもしれないのです。

私は「発酵」がキーワードだと仮説を立てましたが
その検証に至るまでには、まずどこからはじめれば
いいのか見当もつきませんでした。

JICAに行ってもJETROに聞いてもわからないし、
インドネシアの農水省のようなところにメール書いても
返事が来ないし、電話しても英語通じないし、
普通だったらお手上げだったと思います。

私は「東南アジア青年の船」事業で得たASEANに
広がる友人のネットワークがあったから、どうにか
これを乗り越えられました。でもここで、このような
問題に関する国際的な取り組みがあったら、そう思うのです。

つまり、ASEAN+3で若者の起業支援をするプラットフォームを
設立する。このプラットフォームでは、クロスボーダー、
つまりは国境を越えて社会的事業を行いたい若者に
情報を提供したり、関連機関の紹介を行う。
これと同時に、自国のニーズや課題などを登録しておき、
自国のみならず他国の若者もそのニーズを閲覧できる
ようにする。

そうすると、いいアイデアや技術をもった若者が
その課題を解決するような事業を起こすかもしれない。
本来ならばODAの要請があっても資金的な制約や
プライオリティの低さから解決されてこなかった
課題も、若くて情熱を持った社会企業家によって
解決できるかもしれないんです!

政府の支援は、このプラットフォームへの人的な
協力と、資金の供与(例えばASEAN+3若者起業家支援ファンド)
などです。

さらに私が強調したのは、資金的なバックアップだけでは
なく、この社会的に意義のある事業を持続可能なものと
するためのセーフティネット(オペレーション面での
アドバイスや関連機関からのたゆまぬ情報提供や協力)を
構築することが、リスクの塊である起業に対しての
若者へのモチベーションとなるということでした。

Dari Kを作る時に「あったらいいな」的なことを
提言したのですが、実際の経験を踏まえているだけに
説得力があり、閣僚への提言文に織り込まれることと
なりました。

以上がベトナムでの【The 2nd ASEAN+3 Youth Caucus】の
報告となります。

今回、日本の若者代表としてこのような貴重な機会を
内閣府に与えて頂いたことに大変感謝するとともに、
日本の東アジアでのプレゼンスを再度上げるために
微力ながら貢献できたことを嬉しく思います。

ここのところチョコレートの話題から遠ざかっていたので
次回はチョコについて何か書きたいと思います!



ベトナム出張報告&朝日新聞掲載

一昨日までベトナムに行っており、長い間
ブログの更新ができませんでした。

現地で更新も考えたのですが、せっかく
ASEAN+3(日中韓)の青年と話す機会なので、
部屋に閉じこもることなく交流を図ってきました。

今回出席した会議は正式名を「The 2nd ASEAN+3
Youth Caucus」といい、同時期に開催の
第7回ASEAN青少年閣僚会合への青少年からの
政策提言をする目的で開かれたものでした。

ASEAN各国には、Ministry of Youth(直訳すれば青少年省)
のようなものがありますが、日本はこれがなく、
内閣府(cabinet office)が子ども・若者に関する
政策を担当します。

そもそも、この政府の構造から、日本とその他の国の
若者への期待度・温度差が感じられます。
日本の30歳未満の人口が全人口に占める割合は
昭和30年に61%だったものが年々減り続け、
平成22年には30%を切り29.1%となっています。

他方成長著しいASEANはどうでしょう。全人口の約6割が
若者(ここでは30歳未満)なのです。したがって
若者への教育や雇用政策は今後の国力を左右する大きな柱。
当然専門の省庁が必要でしょう。

では30%をきっている日本は専門の省庁を作らなくて
いいのか?私はNoだと思います。若者の割合が
人口のいくらであれ、国を担っていくのは若者。
その若者の政策をもっと議論し、施行し、そして
常に改善する専門的な行政は必要でしょう。

もちろんこの景気低迷の中、ましてや震災により
予算編成の厳しさが一層増す中での新省庁の設立は
今の政治家にとって問題外なのでしょうが、
色々な国際舞台を垣間見てきた私としては
案外このことは重要だと思っています。


話を戻して、本題のYouth Caucus(ユースコーカス)の
内容について触れたいと思います。具体的にはほぼ毎日、
ASEAN+3の若者同士でディスカッションをしました。
最終的に閣僚の会議で、若者から政策提言をする時間が
設けられているので、そこで発表するところまでが
今回の任務です。(ちなみにオープニングセレモニー
ではベトナムの首相グエン・タン・ズン首相がスピーチを
されました!)

ディスカッションの大きなテーマは「若者の人材育成・開発」で
この中に「教育」「雇用」「スキルと起業家精神」
「地域間協力」の4つの専門トピックが設けられています。

私は自身が起業家であるので「スキルと起業家精神」の
グループに属しました。今回、韓国とカンボジアからの
青年が諸事情により不参加でしたが、それでも
11カ国からの青年とこのトピックに関して議論をし、
3日目には閣僚に政策提言をするところまで
もっていくのは容易ではありません。

参加者は自己紹介もそこそこに、早速各国の状況の
説明から入りました。たとえば今回の会議のホスト国
であるベトナムでは、労働力が毎年3%程度増加しており、
2009年に全労働力の51.8%を占める第一次産業
(農林水産業)を2020年には30%にし、その分、
第二次産業や第三次産業の構成比を劇的に増加させる
戦略を政府はとっているとのこと。

つまり教育の量も質も上げ、また教育の中に
理論だけでなく実践も学び、技能をつけるような工夫も
しているとのことでした。

日本もジョブカードや就職支援、インターンシップなど
政府の関与もありますが、日本の政策が他国と違うのは
日本は「ニートやひきこもり、不登校などの問題に
対処するために縦割り的な取り組みでは限界が
あるから、教育や福祉、雇用など横断的に環境整備を
しましょう」というのが例えば平成22年4月1日施行の
『子ども・若者育成支援推進法』の趣旨。

経済を牽引していく人材を育成するために
どういう人材を作っていくか、というビジョンよりも
社会生活を営む上で困難を有するこどもや若者の
セーフティネットをしっかりやりましょう、
ということに重点をおいています。

それゆえ、「スキル・起業家精神」というトピックで
参加した私は、同じテーマでありながら日本の
取り組みを説明するのに苦労しました。

一通り各国青年が自国の若者を取り巻く状況と
政策を説明した後、いよいよ議論がはじまりました。


ここで役に立つのは「議論をリードする力」。

国際的な舞台では、英語が得意な人が発言をし、
そうでもない人は黙りこんで、意見を求められるまで
じっと待つ、ということがよくあります。これ、
特に日本人に多いパターンですね。

実はこれはと~っても危険で、日本だと
「あなたまだ発言していないから意見を聞かせて。」と
聞いてくれる優しい人がいるかもしれませんが
一歩海外に出れば「沈黙=意見がない」のも同じ。

そして何も聞かれることなく無視し続けられることに
なります。当然議論に参加しないばかりか、あの人は
話し合いに何の貢献もしない役立たず、というレッテルを
貼られかねません。考えがあっても「発信」しなければ
考えがないのも同じ。厳しいですがそれが国際社会のルール。

以前留学していたシンガポール大やオックスフォード大で
この手の感覚は嫌というほど味わってきました。
だから今回は初日から穏やかでスマイルを保ちつつも
アグレッシブに議論を自分でリードする方向に
持っていきました。

すると、予想以上に議論が盛り上がる結果になり、
素晴らしいアイデアがどんどん出るようになりました!
この詳細は明日書きたいと思います。


今日はもう一点、報告があります。
昨日10月23日(日)の朝日新聞朝刊(京都版)に
Dari Kを、というか私の記事を掲載して頂きました。

記者の方もその上司の方も、偶然にもインドネシアでの
滞在歴があり、インドネシア関連のイベントや
京大の教授に誘われて参加した集まりで色々
お話させて頂きました。

それからDari K店舗にも取材に来て頂き、
自分の想いやDari Kのコンセプトをご説明差し上げ
たのですが、それがこうして記事になり
(しかもほぼA4サイズでとっても大きく!)取り上げて
いただけるとは、本当に光栄かつ嬉しい限りです。
↓写真はクリックで拡大できます!

朝日新聞10月23日朝刊縮小版
記事はこちらでもお読みいただけます。

来週からはインドネシアに行き、現地のカカオ農家に
カカオの加工も手がけてもらうよう実験を兼ねて
指導してくる予定です。

それがかなえば、収穫したてのカカオ豆を使用し、
焙煎・ペースト化まで行う信じられないくらい
フレッシュなチョコレートができることになります!

夢のような話ですが、それを実現させれば、環境にも
人にも優しく、そして味もびっくりするほど美味しい
チョコレートができるはず☆

自分のやりがいと成果とインドネシアの農家のそれが
リンクしている今、彼らと自分はいわば運命共同体。
そして世界中の人が世界中の人と運命共同体になれば、
貧困もかなり軽減されるはず。

Dari K endeavors to change the world!!



倉敷 食と器 専門学校での講義

数日前のこととなりますが、岡山県は倉敷にある
「倉敷 食と器 専門学校」で講演をしてまいりました。

これまで何度か講演やプレゼンテーションを
頼まれたことはありましたが、Dari Kとしての講演は
Foodtechに続き2度目。

しかも今回の対象は製菓学校の学生さん。
FoodtechではDari Kの取り組みやインドネシアの
カカオのことをメインにお話しましたが、今回は
チョコレートの原料としてのカカオについての
講義を90分と、生カカオ豆からチョコレート作りまでを
約4時間の実習で行いました。

そもそも「倉敷 食と器 専門学校」に呼ばれる契機と
なったのは、高度製菓製パン学科の学科長の先生との
出会いにさかのぼります。

メールでご連絡を頂き、お店にお越し下さり、
Foodtechでも講演をお聞き下さり、そうした中で
色々お話するようになりました。

講演依頼を受けてから、何度か打ち合わせをさせていただき
講義の内容と実習の流れを確認し、いよいよ本番へ。
カカオを取り巻く歴史・成育条件・種類・収穫後の過程などを
一通り解説した後で、チョコレートの味を決定する要素についてや
カカオとクーベルチュールのそれぞれのメリット・デメリット、
フェアトレードの現状と課題について、かなり深いところまで
お話させて頂きました。

技術的な点では、学科長はもちろん、将来のパティシエ・
ショコラティエのタマゴである学生さんに及ばない私ですが
カカオの分析やその潜在性を最大限高める方法についての
考察、経営的な見地から考える素材選びなど、自分ならではの
視点で色々お話させて頂きました。

いくつか鋭い質問も出ました。
例えば「カカオ豆の味が一粒ずつ違うと、チョコレートの
味を安定させることができないのではないか?」という疑問。

私の答えはこうでした。
「カカオ豆の味が一粒ずつ違うのは、カカオが農作物だから。
味を常に一定に保たれた、みんながよく口にする市販の
チョコレートというのは、逆に言えば、その分カカオを
使用しておらず、植物油脂や砂糖、香料などを多く
使っているから安定している(ようにみえる)だけ。

素材本来の味を活かせば活かすほど、その素材が農作物
である限り、味がぶれるのは当たり前。Dari Kは毎回若干
味が異なることさえ、安定していないというネガティブに
とらえるのではなく、むしろそれだけ素材が活きている証拠、
とポジティブに捉えている。

味は安定させなければならない、というごく当前の
ようなことでも、本当にそうなのか、それは常にいかなる
状況でも当てはまるのか、当たり前に聞こえるものほど
しっかり考えねばならない。常識が覆される時、そこに
転機もチャンスも眠っている」というものでした。

もちろん、かといってあまりに味がばらつくのは
よくないのは事実。誤解を招かないように補足しておくと
Dari Kでは現実的には、カカオ豆を例えば5粒食べたら
味はバラバラかもしれないけど、1000粒をペーストにすると
味はだいたい正規分布になり、出来上がりは平均的な
スラウェシの発酵カカオの味に収束すると解説しました。

また毎回味はチェックしているので、正規分布していても
これまでの平均的な味との乖離が大きい時は、
焙煎具合を調節することで味のバランスはとっているとも
説明しました。自家焙煎だからこそ出来る強み。
まさに、これなんです!


次に他の学生さんの質問。
「どうして(インドネシアやガーナなどのカカオ生産国の)現地で、
チョコレートまで製造しないのでしょうか?」

これに関しては、投資に関わる費用や人材などといった
ハード面での課題を挙げるだけでなく、それがクリアしたとしても
結局消費国である先進国側の傾斜関税(これについては
以前書いた「教育現場へ」の記事を参照)
の存在などに触れながら、そういったインセンティブが働きにくい
現在の貿易構造について話しました。
もちろん、それを望まない穀物メジャーや業界大手も
言わずもがな存在します。


みんな真剣に聞いて下さったので、大変やりがいが
ありました。でもやっぱり製菓学校の学生さん。
実習になると目の輝きが変わります!

生のカカオ豆を洗浄することから始まり、みんな興味津々。
生のままかじってみて、ローストしたものをかじってみて、
味の感想をすかさずノートにメモしていました。

焙煎した後は、一粒ずつ殻を剥いて頂き、そこから
すり鉢でゴリゴリ。するとと~~~~っても香ばしい匂いが
実習室を埋め尽くします。

最後はガナッシュを作り、冷やして試食。
これまでのチョコレートと違いにみんな驚いていました。
予想以上に酸味が強かったのでしょう。
「酸っぱいチョコレート?」でも書いたとおり
本当のカカオの味がするチョコは酸味があるんです!

こうして学びと発見を自ら体験していただいて、
なんだか私もすごい充実感がありました。
60人近くの学生のうち、きっと多くの方が製菓の道へ
進まれることでしょう。そしてチョコレートを扱うときに、
この講義のことを思い出してくれたらな、そう
思うと胸が熱くなりました。

このような機会を与えてくださった倉敷 食と器
専門学校の先生方、本当にありがとうございました。

今月末には近畿大での講演もあるので、今度はそちらの
準備をしようと思います。でもその前に、あと数時間後には
もうベトナム行きの飛行機の中。

今度は日本青年代表として、東アジア(ASEAN+日本・中国・韓国)
13カ国の中でしっかり存在感を出せるよう、海外の
青年たちと議論をしてきます。刺激を与え合って、
東アジア全体が健全でHappyな方向へ進むよう、
全力を尽くしてまいります。

この間、Dari K店舗はショコラティエの一人体制と
なるため17日(月)~21日(金)は営業時間が通常より
2時間ほど早く18時閉店となります。

ご迷惑をおかけしますがどうぞご理解下さいませ。
それでは行ってまいります☆





今日でオープン半年!

お陰様でDari Kは4月15日のオープンから今日で
半年を迎えることができました。

ここまで来れたのも全て皆様が本当のカカオの味を
知っていただき、その背後にあるストーリーを理解し、
Dari Kを応援して下さったおかげです。

ゼロからの立ち上げは困難の連続でした。
それを支えてくれたのは、常連のみなさんであり、
家族や友人であり、お取り寄せでご利用いただいた
皆様のおかげです。

その感謝の意を込めまして、【オープン半年特別カカオマニア】を
ご用意しました。限定30セットのみの販売で
売り切れ次第終了させて頂きます。

ホームページやお取り寄せサイトのトップページでも
告知していないので、いつもブログをご覧下さっている方
だけへのお得情報です。

新フレーバーのコピやワズカをお試しになりたい
リピーターの方、お誕生日やプレゼントとして
ご家族・ご友人に送りたい方などは送料込ですので
この機会に是非ご注文下さい!

【オープン半年特別カカオマニア】はこちらからどうぞ☆



10月17日(月)~21日(金)の営業時間変更

昨日は岡山県は倉敷市にある「倉敷 食と器 専門学校」に
行っておりました。高度製菓製パン学科の学生さんに
チョコレートの原料であるカカオについての講義と、
生カカオ豆からチョコレート作りまでの実習の
丸一日のプログラムをやらせていただきました。

外部での講演は、9月のフードテックに続き2度目でしたが
今回も多くの発見と刺激を頂きました。
それについて詳細は後日報告したいと思いますが、
教えるというより、私の場合は知っていただく、という
スタンスですね。

未来のショコラティエ・パティシエに素材の特質を
知ってもらうことで、カカオの可能性も、そして彼ら・彼女らの
可能性も広げるアシストをすることが自分の役割。
そういう意味では、きっちり仕事を果たせたようにも
思えますが、その本当の成果は生徒さんの活躍によって
初めて分かるものなので、これからが楽しみです!

さて、話は変わりますが、ASEAN+3(日・中・韓)において、
青少年閣僚会合が2年に一度開催されており、今年は
ベトナムで開催されます。これに付随して
「ASEAN+3 Youth Caucus」が開催されることとなり、
会合参加国の青年が招待されることになっています。

ASEAN10カ国と日本・中国・韓国の計13カ国から、
各国4人の青年がベトナムに派遣され、自国の状況を
話し合ったり、大臣や高級官僚と対話をするのですが
光栄にもその日本青年代表に選出されました。

これにより、10月17日(月)~21日(金)の期間中、
Dari Kの営業時間は10:00~18:00と、閉店時間が通常より
2時間ほど早まりますので、皆様にはご迷惑をおかけしますが
ご了承下さいませ。

この会合にはインドネシアの青年ももちろん参加するので、
Dari Kの取り組みを話すのも密かな楽しみであります!
とはいえこのベトナム出張は、いわば東アジアの将来を論じる
貴重な機会であると同時に、通常の国際交流という緩いものではなく
各国政府が主催する公式なもの。
存在感が薄れてきている日本のプレゼンスをしっかり出せるよう、
頑張ってまいります。




出会い

最近とても素敵な出会いが多くあります。

それは京都の美味しいお店をを自分一人のセレクトで
出版までされている食通の方や、これまたグルメ関係で
名高い方、製菓業界で知られる存在の方、シェフ、
バー経営者、ライターなどなど。

別に取材とか仕事とかで事前にアポがあるわけではなく、
ご来店くださって話しているうちに、「実は私・・・」
という流れが圧倒的に多いのですが、そういう方って
何かオーラが出てるのか、なんか違うな~って感じは
はじめからしてるのですが(笑

そういう方に興味を持ってご来店いただけるのは
嬉しいのはもちろんですが、それ以上に嬉しいのは
皆さん紳士・淑女だということ。

何というか、「私は○○してるんだぞ」的な態度は
とらずに、ニュートラルで、それでいて自分の仕事に
誇りと熱意をもち、かつDari Kにも敬意を表して下さる、
そんな素敵な方ばかりなので、私もとても嬉しくなります。

これまで色々な職場や場面で感じてきたことですが
例えば大企業の、それこそ一部上場企業の取締役や
経営陣クラスの人って、話が面白く、それでいて
傲慢な態度とか一切なかったり、むしろこっちが恐縮してしまう
くらい腰が低かったりするんですよね。

金融業界でも、結構威張ってるのは若い人たちで
シニアクラスになるとみんな多くを語らずピンポイントで
鋭い指摘を穏やかにする、そんなことが多かった。

昇進していく度に人当たりが柔らかくなるものなのか(結果)、
はたまた人当たりが柔らかい人が昇進しやすいのか(原因)、
この辺りは両方のような気がしますが、言い方を変えると
柔らかいとはつまり「余裕がある」ことの裏返しかもしれません。

昇進すればするほど仕事の責任もプレッシャーも、当然ストレスも
大きくなるので、余裕が出てくるというのは逆説的ですが
そのプレッシャーやストレス以上に、それらをコントロールする
力が備わっているのでしょう。

とりとめがなくなってしまいましたが、こういう素敵な
出会いを通して、自分もDari Kも成長していきたいと
切に思ったことを今日は書いてみました。

明日は某製菓学校で朝から晩まで講義&実習に呼ばれています。
チョコレートの原料カカオについて、そしてカカオ豆が
チョコレートになるまでを、理論と実践の両方で
学生さんに理解し、体験していただきます。
また良い出会いがあると思うと、今日も一日わくわくしながら
頑張れそうです!

皆様も良い一日を。Have a nice day!



Dari Petani

Dari Kの名前の由来は、このブログの読者の方なら
既にご存知かと思います。

今日はDari Petaniについて書いてみようと思います。
Dari は「~から」という意味ですので、
Dari Petaniとは「Petaniから」の意。

それではPetaniとは何か?それはインドネシア語で
「農家」を意味します。つまり「農家から、農家発」という
ことです。

どういうことかというと、文字通り、インドネシアの農家に
チョコレートを作ってもらうということなんです。

以前このブログで触れましたが、カカオを取り巻く世の中は
輸入国側の傾斜関税や輸出国側の輸出税などにより
なんだか透明で公正な取引ができにくい状態になっています。

ゴールは見えているのに、そこまでの道がまるでブラックボックス。
だったら、時間はかかるかもしれないけど、そこまで一歩一歩
道を自分で作るしかありません。


カカオ農家・生産者にチョコレートを作ってもらうということ。
これがチョコレートの製造過程を知れば知るほど、どんなに
難しい、いや無茶とも思える挑戦か分かっていただけると思います。

そんなに簡単にカカオからチョコレートができるなら、
みんなとっくにやっているはずですから。でも、この試みは
すごくシンプルですが、とんでもないほど意義深いのです。


カカオはフルーツです。
カカオの実を割ると、白い果実があります。
とはいえ果実というのは名ばかりで、実際に可食部は非常に少なく
カカオの種(豆)を白い実がとっても薄く覆っている、そんな
感じですので、果実を食べようとしても、それは「食べる」というより
むしろ「吸う」という方が適切かもしれません。

こんなフルーツですから、カカオはもっぱらカカオ豆として
しか見られません。これが意味するのは何でしょうか?
カカオ豆そのままで食べられることがないので、
現地の人は発酵の重要性や、より(チョコレートにした時に)
美味しいカカオ豆を作るということがイメージしにくいということです。

例えば日本のりんご農家やミカン農家は、自分で栽培・収穫した
りんごなりミカンを食べるでしょう。そしてもっと甘くするには
どうすればよいか、もっと果実を美味しくするためには、あるいは
大きな実にするためにはどうすればよいのか、肥料の量や
撒くタイミング、剪定の仕方など色々工夫するはずです。

カカオはそうはいかない。カカオ豆はあくまでチョコレートの原料で
あって、そのままで加工せずに食べることはないので、最終製品を
知らない・あるいは実際にチョコレートを口にしない農家の
人に「美味しいカカオ豆を作ってください」と要求するのって
無理がると思うんです。

だからこそ、農家(Petani)が自らチョコレートを作ることは
それが農家が単に「カカオ豆を売るのでなく、付加価値を付けて
所得を増加させる」という経済的なメリットだけでなく、「より美味しい
カカオ豆を作ってもらって、世の中のチョコレートの質を向上させる」
という点においても多大なる貢献をするはずです。


冒頭にも書いたとおり、しかしながら、これは
とんでもなく難しいことです。一朝一夕に到底出来ることでは
ありません。でも、難しいからこそ、挑戦のしがいがあるというものです。
Dari Kの試みには、簡単で誰でも出来ることは必要ありません。

だから、Dari KはDari Petaniプロジェクトの構想をずっと
思い描いてきました。そして、これまで数々のアイデアや仮説を
蓄積してきました。そして今、満を持して再度現地に赴き、
検証する過程に入って行きたいと思います。

どれだけ時間がかかるかは分かりません。
時間さえかければできるものでもないので、できるかどうかさえ
分かりません。でも、Dari Kならきっとできるはず。
自分を信じて、また新たなる一歩を踏み出したいと思います。

いつかDari Petaniがデビューする日を夢見ながら・・・。






カカオが料理になるとき

カカオはチョコレートの原料といえば、それはそうなんですが
Dari Kではローストしたカカオ豆をそのまま(ナッツとして)
お召し上がりいただくという斬新な販売もしてきました。

はじめは常連のお客様で「お酒に合いそう」ということで
あくまで「ニッチ」な位置づけだったローストカカオ豆も
今ではチョコレートを除き、カシューナッツとともに
大人気の商品となりました。

その影響は個人のお客様にとどまらず、今では
レストランやバーなどでもお使い頂くほどです。

さて、数週間前にも、とあるフレンチの料理人の方が
お店にお越し下さったときのこと。たまたま通りがかった
のではなく、Dari Kで珍しいもの(カカオ豆)を
扱っていると聞きつけわざわざ来て下さったのでした。

Dari Kは最良のカカオ豆を仕入れていますが、
それはローストして販売するか、チョコレートにするしか
今のところしていません。ローストカカオ豆を
試食して頂くと、そのシェフは一粒一粒味が異なる
カカオをとても気に入ってくださり、何か料理に
アレンジしたいと、何袋もご購入頂きました。

そのシェフが数日前にカカオを使った料理を
作ったということで、その写真をメールに添付して
送ってくださいました。

それがこちらです。
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舌の写真でいくと左がフォアグラのテリーヌで、
右の黒い丸いのがコーヒーとカカオのゼリー(甘くないもの)。
このゼリーの下にはヴァニュルスで煮た干しイチヂクがあるそうです。

カカオとカシューナッツ、ヴァニュルスのクリーム、オレガノで
装飾しており、黒いソースはヴァニュルスの煮詰めたものとのこと。

ヴァニュルス(バニュルス)は南仏のルーション地方の産地から
収穫されたグルナッシュを使用して造られ、発酵中にアルコールを
添加して発酵を止め、糖分を残す方法で造られる天然甘口ワイン。
ビターなチョコに合うワインとして有名です。

チョコレートと食べながらヴァニュルスを飲むのではなく、
料理として一つのプレートにカカオとヴァニュルスをマリアージュ
させるとは、なんて創造的で素敵なんでしょう!

私はワインとチョコは似ていると思ってます。
ワインの原料はぶどう。ぶどうの糖分が発酵の過程で
アルコールになったものがワイン。そのまま発酵が
進むとビネガー、つまり酢になります。

かたやチョコの原料はカカオ。カカオの実の糖分が
発酵の過程でアルコールになり、そして酢酸になり
カカオの種子(豆)にしみこんでいくのです。

ワインの味の決め手となるのはぶどうの種類、
栽培している環境(気候であったり、シャトー(農園)の
立地であったり)、収穫後の発酵の過程などなど。

カカオも同じ。それがクリオロ種なのかフォラステロ種なのか、
それが育っているのはアフリカなのか、アジアなのか、中南米なのか、
そしてどのような方法でどれくらい発酵させたものなのか。

ワインは年によって出来・不出来があります。
カカオも同じ。同じ農園から採れるカカオはいつも同じ味なわけでは
ありません。たとえ同じ種類のカカオでも、
その年によって、あるいは同じ年でも収穫の
タイミングによって味は微妙に異なる、そう農産物なのです。

だからそれを味の均一な大量生産のチョコにするのではなく、
野菜や果物と同様、農産物として料理に活かすのは
「あり」だと思うんです。

むしろ、料理に活用することでカカオの可能性は
どんどん広がるような気さえします。ポリフェノールを
多く含み、テオブロミンによるリラックス効果を有する
カカオは最強の食材。これをあの写真のように
美しく芸術的に仕上げて頂くのは、本当に嬉しいですね。

このシェフのお店、フランス料理Makinoさんは
石川県金沢市にあります。わざわざ金沢から
ありがとうございます!

Makinoさん、とっても素敵なカカオの料理を作って
いただき、大変感謝・感動しております。
金沢に行く機会があれば是非寄らせて頂きます!

カカオはやっぱり夢を見させてくれますね。
Dari Kと料理人と、どんどんコラボしていきたいものです。





教育現場へ

最近、学校の先生からカカオ豆のご注文を頂くことが
多くなりました。もちろん、お取り寄せでは職業を
書く欄などはないので、どうして学校の先生なのか
分かったかと言うと、チョコレートではなく
ローストカカオ豆を1~2袋のみをご注文下さるからです。

この場合、商品の代金より送料の方が高くなってしまい
それでもお間違いがないか電話で確認すると
「実は教師をしていて、授業で生徒にチョコレートが
何で出来ているか、それを紹介するために使いたい」と
学校の先生であることが判明するわけです。

こういった先生の取り組みには敬意を表すると共に、
私自身全面的に協力したいので、普段販売はしていない
生のカカオ豆を無償でお分けしたり、Dari Kのカカオ豆の
産地インドネシアでの取り組みや今後の計画、
フェアトレードやその問題点などの資料を
お送りしております。

今、Dari Kでは農家の発酵したカカオ豆を輸入していますが
近い将来は、現地で加工して付加価値をつけてから
輸入することも考えております。

こうすることで、現地農家の所得が向上したり、新たに
雇用を創出することができるだけでなく、何より現地で
チョコレートの製造までできれば、彼らのカカオに対する
愛着やモチベーションもあがると思うからです。

そもそもチョコレートを食べたことのない農家の人に、
チョコの原料となるカカオを美味しく作ってといったところで
それは難しいし、ちょっとの工夫でWin-winになれるのなら
それをやらない手はありません。

もちろん、「言うは易し、行うは難し」で、これは簡単なことでは
ありません。例えば、原料のカカオ豆を日本に輸入した場合、
関税はかかりませんが、加工して輸入すると関税がかかります。

具体的にいうと、カカオ豆での輸入なら0%の関税率も
カカオマス(カカオ100%のペースト・固形物)にすると5~10%、
チョコレートにすると20%以上と加工度が上がるにつれ
関税率も高くなるのです。(これを傾斜関税と言います)

この傾斜関税の原因は、例えばカカオ豆は日本では
栽培・収穫できないので税率は低く、チョコレートには
砂糖が入っており、日本は砂糖がとれるので、
海外でチョコレートまで完成品として作ってしまうと
日本の砂糖が使われない、よって日本で収穫・生産できる
ものには税率を高くしましょう、そんな意図があるのです。
要は自国産業の保護ですね。(ちなみに米には、実質的に
関税率は700%以上となります。)

こうした傾斜関税の存在により、「あー、だったら
豆(原料)のまま輸入して、日本国内で加工したほうが
いいや」となってしまう、そして輸出国(多くは途上国)では
付加価値をつける術もないまま、相変わらず原料の
輸出のみをする、これが現実です。

もちろん、輸出国政府も黙ってはいられません。
なるべく自国で付加価値をつけてから輸出しようと
「輸出税」をかけたりましす。Dari Kのカカオ豆の調達先である
インドネシア政府は2010年4月からカカオ豆の輸出に対し
0~15%の輸出税をかける政策を採っています。
0~15%と幅があるのは、その時のカカオの国際市況(相場)
によって税率が変わるということなんですが、これによって
何が起こっているか?

この輸出税が出来たからって、じゃあ加工して売った方が
税金がかからなくていいから加工しよう、とは農家のレベルでは
ならないわけです。だって設備も知識もないのですから。

そうすると、輸出業者は国際市場で価格の低さの優位性を
武器にインドネシアのカカオを売っていたのに、
この輸出税により価格の競争優位性を奪われることになります。

たとえばこれまで輸出業者は農家から70円で買い取り、100円で
海外へ売っていたとします。今輸出税10%がかかるので、海外への
売値は110円に。それだと競争力がないから、100円に据え置きたい
輸出業者。彼らは、100円で売るために、税金の10円の負担を
農家に転嫁すればよいのです。つまり農家から60円で買い取り、
輸出税10%込みで100円で売れば、輸出業者にとってはマージン
(利益)は30円のままで変わらず、輸出税もきちんと払ってるし
競争力も傷ついてない。そのしわ寄せを被るのは農家なわけです。

こうして考えると、輸入側(多くは先進国)の傾斜関税であったり、
輸出側(多くは途上国)の輸出税は、それぞれ「自国産業の保護」
であったり「自国内の付加価値創出奨励」という目的は
理にかなっているものの、それが公平で公正な貿易、ひいては
世の中を作っているかというと、そうではないような気がして
なりません。

しかし、それを嘆いていても仕方がないのも事実。
どこまで変えられるか分かりませんが、この課題に挑戦していくために
Dari Kを設立したので、これから色々頭を使いながら
この難問にチャレンジしていこうと思います。





プレスリリース

政治では野田政権発足、経済では止まらない円高、
気候では残暑と台風と、穏やかでない9月も終わり
今日から10月になりました。

穏やかでなかったのはDari Kも同じでした。
9月は大きなうねりが押し寄せ、実に多くのことが起きました。

今日10月1日、この場をもっていくつもの重大発表をさせて頂きます。


① 【ホテル日航プリンセス】

ホテル日航プリンセス京都にてDari Kのチョコレートの
予約販売が10月1日から始まります。

また同ホテル1階カフェ&ダイニング 『アンバーコート』にて
Dari Kのホットカカオドリンクがお召し上がり頂けます。

格式高いホテル日航プリンセス京都の社長や西洋料理長に
Dari Kの味を認められ、このようにホテルでお出しいただくのは
なんと名誉でありがたいことでしょう。
正直、涙が出るほど嬉しかったです。

ホテル日航プリンセス京都は9月30日付けでプレスリリース
出しておりますので、是非こちらも是非ご覧下さい。


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Dari Kは三条会商店街という、素敵な商店街の中にあります。
二条城のすぐ近くであったり、阪急の大宮駅から徒歩7-8分という
立地ではありますが、やはり京都の買い物の中心は四条河原町や
烏丸周辺なので、そこからは少し離れております。

しかし、ホテル日航プリンセス京都は四条駅・烏丸駅にほど近く、
アクセスも抜群で、また観光客にも人気の高級ホテルですので、
Dari Kに寄るお時間はなくても、日航プリンセスでDari Kの
お味を楽しんで頂ければ幸いです。


② 【京都・高島屋】

11月16日(水)から22日(火)まで、京都高島屋に
出店致します。食品バイヤーの方と何度も話し合いを
重ね、味を認めて頂き、またDari Kのストーリーにも
共感して頂いたため、喜んで出店させて頂く運びとなりました。

先日商品の撮影があり、今後京都高島屋のホームページにも
Dari Kのチョコレートが掲載されるとのことです。

高島屋は阪急四条河原町駅に直結したまさに京都の
中心に位置する百貨店。世代を問わず、誰からも
クオリティの高さを認められる高島屋でDari Kの
記念すべき百貨店デビューを迎えられるのは
これまた嬉しい限りです。是非期間中は足をお運びください。


③ 【JR大阪三越伊勢丹】

今年5月にオープンしたばかりのJR大阪三越伊勢丹。
12月14日(水)~20日(火)に、この開放的でセンス溢れる
JR大阪三越伊勢丹への出店が決まりました。

ここは何といってもチョコレート好きなら誰もが知っている
ジャン=ポール エヴァンやピエール・エルメ・パリが
関西に初出店(そしていまだに唯一)した場所。

そんな巨匠たちと同じフロアに、オープンしてまだ半年ほどの
Dari Kが立つということの意義。運とかでは既に語れない
世界。味が認められたから、出店させて頂けるわけです。

世界で活躍するこのようなお店と勝負するとか言うのは
全くおこがましいことです。それよりも、日本発で、
世界中の誰もが評価してこなかったインドネシアのカカオ豆で
とびきり美味しいチョコレートが食べられる、それを
チョコレートファンに知って頂けたらと思ってます。


④ 【神戸・大丸】

スイーツの町・神戸は大丸に来年のバレンタインに
出店が決まりました(上述の高島屋や伊勢丹にもバレンタインで
出店する予定です)。年内、もしくはバレンタイン前に
一度出店するかもしれません。

神戸は港町だけあって、海外のセンスのいいものが多く、
またお菓子の激戦区でもあります。そんな神戸の
中心である三宮・元町にある大丸は、神戸の食や
ファッションをリードする百貨店です。

ここのバイヤーにもDari Kのチョコレートを評価して頂き、
出店が決まりました。詳細は決まり次第またご報告いたします。


実は上記①~④の他にも、まだまだ発表したいことが
あります。それは順次お伝えしていこうと思いますが、
オープン後半年も経たないDari Kがここまで認められるのも
ご縁を繋いでくださった多くの方々、いつもお店に足を
運んで下さるお客様、そして輸入手続きをして下さる
通関業者の方や、運送会社の方、製菓材料や乳業メーカー
の協力があってこそです。もちろん、特筆すべきは
私の想いや情熱を形にしてくれるショコラティエの
才能と努力。

そして、私が今回うれしかったのは、ホテル日航プリンセスの
社長や料理長、京都高島屋、JR大阪三越伊勢丹、神戸大丸の
バイヤーの方々の決断です。

世の中にはこだわった商品や美味しい商品なんて数え切れない
くらいあります。確かにDari Kのチョコレートは、
そのような商品の中でも(手前味噌で恐縮ですが)
抜きん出ているかもしれません。

それにしても、です。設立後間もないDari Kを入れるより、
ある程度歴史や知名度がある町のお菓子屋さんを起用した方が
安心で楽に決まってます。

新しいことには常に先が見通しにくいというリスクがあります。
そのリスクを、ホテル社長なら社長が、料理長なら料理長が、
そして百貨店バイヤーならバイヤーが、彼ら自身のDari Kに
対する「味」の評価と「ストーリー」を信じて、とってくださる。
これは言うのは簡単でも実行するのはどれほど難しいことか。

私はリスクをとりました。
リスクをとってまで、成し遂げたいことがあるから。
そしてリスクを取れるだけの魅力を、インドネシアのカカオに
感じたから。だからリスクを抱えるということが、
華々しく聞こえたり見られる一方で、内実はいかに大変で、
時にはストレスで、不透明感にさいなまれるかを知っています。

だからこそ、上記の方々の決断を私は誰よりも
ありがたく受け止め、そしてその決断に報いることが
できるよう、一層努力したいと固く誓います。

今日から10月。
Dari Kは、チョコレートもその裏にあるストーリーも、
まだまだ始まったばかり。
Dari K never stops. 進化は止まりません。


新作も出たばかりですので、この機会に是非「お取り寄せ」も
ご利用くださいませ。お取り寄せはこちらへどうぞ。



プロフィール

Dari K

Author:Dari K
Dari Kの経営者です
宜しくお願いします!

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